0の切れ端

色んなイベントに行ったり、ネットで色んな作品を見たり、
そういう”他人が作った作品に触れる”事が好きです。
純粋に、凄いなとか、かっこいいなとか、素敵だなとか、尊敬するなとか
色々思うのですが、割と頻繁に
「自分って本当に何も出来ないんだな」
と自らの無力さを突きつけられたような気がしてしまうのです。

特技として胸を張れる物が何一つ無い。
絵も描けない、文章だって稚拙、物語の構成力も未熟、
スキーの技術もまだまだ、コミュニケーション能力にも乏しい、
電子工作だってはんだづけができるだけで回路を自分で設計なんて出来ない、
企画力が貧弱、実行力も貧弱、
夢を見ることだけが一人前で、それのための努力さえ出来ない。
何より嫌なのは、自分の嫌なところばかり見つけるのが得意な自分自身。

でもぐるぐると考えているうちに、
こうした”何も出来ない自分”が出来上がる一番の原因が、
自分に自信がないことなのではないか、ということに思い当たりました。
作品を作っても人に見てもらえるような物ではないのではないか
自分がしたことが他人を不快にさせているのではないか
人並みに行動できているのか、他人に迷惑をかけていないか
自分の言動全てに自信がなく、いつも必要のない不安に駆られているのです。

では、そんな他の大多数の人が持っているであろう最低限の自信はどうやって手に入れるのか。

それまでの人生経験以外に答えがあるはずもないわけで。

きっと儂は、高校の頃だったり大学4年の時だったりといった精神的安定が崩れた時に、
それまで積み上げてきた全ての自信を無くしてしまったのだろうと思うのです。
自分の好きなことややりたいことがわからなくなるくらい、
自分自身が自分自身の中で迷子になっているのだから、
自信だってどこかに無くなってしまったに違いない。

ならば、また全て1からやり直すしかない。

多分、今、もう一度人生をやり直しているんだと思います。
全ての原動力たる自信を取り戻すために。
人との関わり方とか、自分の好きなものの見つけ方とか、
社会での生き方とか、自分に出来ることの探し方とか、
そういうもの全部。学び直しているんだと思います。

同じ年代の人達みたいに生きられていないけれど、
それでもまだ生きている。
それなら少しずつでも前に進めばいいし、少しずつ自分を見つけていけばいい。
そうしているうちに、きっとあの時無くしてしまった”自信”も戻ってくるでしょう。
そう信じていたい。そうでも考えていないと、この世の中で生きていけないから。
まだ死ねない。死ぬわけにはいかない。なら生きていかなきゃいけない。

だから、また、人生やり直してきます。