0の切れ端

生きづらい世の中です。
そのくせ死にづらい世の中です。
そんな世界で息苦しくしながらも、今日も生きながらえています。
それって、賞賛されるべき事だと思います。

社会に出て、働き、誰かや社会の役に立ち、金を稼ぎ、自分の力で生きていく。
それって、そんなに簡単なことでは無いと思います。
だからこそ、それをやっている人は、みんなすごいと思うし、
褒め称えられて然るべきだと常々思っています。

でもだからといって、そういう毎日を過ごすために無理をするのは、
なんだか違う気がするのです。

本当に大切なことはもっともっとシンプルで、
『心身ともに健康でいること』これに尽きると思います。
だって、生きて健康でいさえすれば、他のことはなんとかなるんです。

1に健康、2に健康、34に健康、5に健康、
6に健康、7健康、89健康、10健康。
この場合の健康とは、つまり身体的にも精神的にも健康であるということ。
それ以外のことは全て後回しでいい。
金も生活も、全部後回しでいい。
働くにも、金を稼ぐにも、遊ぶにも、何にしても、
その基盤は心身の健康なのです。それが欠けたら他も全部崩れてしまう。

では、心身の健康のために何をどうすればいいのか。
身体の健康は、比較的簡単に維持できる気がします。
ご飯を食べて栄養をとり、身体を動かして、しっかり寝る。
食事・運動・睡眠を確実にやるだけで、
思っていた以上に身体的には回復します。実体験です。
そして精神的な健康について。
儂は、不健康の原因をなるべく取り除くことを意識しています。
つらいと思うもの・こと・ひと・環境から、なるべく距離を置く。
これは前にも記事に書いた気がします。
逃げること、遠ざかることは悪いことではなく、自衛のためのことで、
それは勇気を称えられてよいことだと思います。
その場に居続けるよりもその場から離れる方が勇気がいる。
だからその勇気は褒められるべきことだと思います。
そしてそういう懸念材料を遠ざけたら、
自分の真に糧になるものを、たくさんたくさん摂取する。
好きなもの、楽しいこと、嬉しいこと、そういうのをいっぱい。
そうやって儂は今まで回復させてきました。

鬱になり、働くことも出来ず、収入はなく、貯金も底をついた儂が、
今日の今日まで生き延びられているのには、もう一つ大きな要因があって、
それは、親が助けてくれているということ。
衣食住を提供してくれる、こんな自分を認めてくれる、
だから儂は今も生きている。
正直最初の頃は親のすねをかじり続けることに抵抗感や申し訳なさがすごくあって、
もちろん今も心の隅に居座り続けてはいるのですが、
そんな感情に押しつぶされそうになっていました。
でもふと、
「子が完全に自立するまで面倒を見るのは親の義務ではないのか」
と思ってから、大分心が軽くなりました。
極論だと思います、んなわけねえだろという言葉も甘んじて受け入れましょう。
けれで、それぐらいの心持ちでいいんだと思います。
だって子は、親が望んだから生まれてくるわけで、
ならば親は子に対して無条件にそういった責務を背負うのだと思います。
子は望んでこの世に生まれてくるわけじゃない。
望んで生まれられるのなら、儂はこんな世界に生まれたりしない。
だから儂がこの世界で一人で生きられるようになるまで、
両親にすがりついて、すねをかじり続けていいんじゃないかと。
両親にそんな話をしたら、それでいい、と言ってくれました。
儂は親に恵まれたなと思います。
だからもし親にすがることができないのなら、
親戚や、友人や、そのほか誰でもいいので、誰か他人に助けを求めていい。
一人で抱えるには大きく重すぎる荷物なら、
心の許せる誰かとそれを分かち合えばいい。
それだけで少しは楽になれるんじゃないかと、儂は思います。


月並みな言葉ではありますが、
こんな儂でも生きているんです。
だから大丈夫なんです。
世の中は生きづらいですが、でも死なせてもくれないので、
だったらどんなに無様でも、自分らしく生きてやろうと、
世界に押しつぶされてたまるかと、歯を食いしばっています。
地べたを這いずり、頭をかきむしりながら、
意味も無く流れる涙で枕を濡らしても、
それでもまだ生きている。
死んでやらねえよ、潰されてやらねえよ。
いつかこの苦悩の原因たちにざまあみろと言ってやるために。

生きづらさを感じているのは儂だけではなくて、
一人ではなくて、他にもたくさん同じような人がいる。
だから、大丈夫。
儂は儂のままで、ありのままで大丈夫。

さて、今日も生き延びましょう。
生きてりゃなんとかなる。